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かぼちゃの馬車問題で考える「騙された原因」

2018.6.5|コラム

シェアハウス「かぼちゃの馬車」事件で、中堅サラリーマン、看護師、元プロスポーツ選手等、多くの方々が借金に苦しんでいるようです。事の本質は事業者側も投資家側も「サブリース」事業に対する甘えがあったと指摘している記事を見てみることにします。

 

年収800万以上の中堅サラリーマンはなぜ騙されたのか

2018年4月、女性専用のシェアハウス「かぼちゃの馬車」事業を行っているスマートデイズが経営破綻した。この会社は首都圏を中心とした女性専用のシェアハウスを投資用不動産として、販売、運営を行っていたもので、約700名の投資家に約800棟1万室を販売していたという。(中略)ところが、この事業はいとも簡単に破綻する。あたりまえだ。都内で不動産事業を行っていれば誰にでもわかる話だが、現在の都内の新築不動産で「利回り8%」で廻る物件などほぼ存在しないことは常識だ。「かぼちゃの馬車」は女性専用のシェアハウスだが、そもそもシェアハウスは普通のアパートや賃貸マンションには経済的な理由などで入居できない人たちが、台所、居間、風呂、トイレなどをシェアすることで家賃を浮かせて住もうというものだ。賃料負担力のないテナントを多人数一緒にさせることで収益を上げていくビジネスだから、よほどテナント集めに苦労しないところでなければ成り立たない。

 

冷静な判断基準を持っている方であれば、こう言った投資話には乗らないと思うものですが、もう少し騙された本質的な理由について見てみることにします。

それにより、今後似たような詐欺的な話に直面する機会が発生した場合に、どう対処するべきかを学ぶことは大切ですね。

 

自分は大丈夫。宣伝文句を鵜呑みにして投資

この記事の最後の部分には、以下の通り記載されています。

これだけネットをはじめ様々な情報を得る手段がある現代で、「利回り8%、30年保証」といった宣伝文句を鵜呑みにしてさして考えもせずに投資金額の全額を銀行で借りてしまうなどという行動をしてしまうことは、人生におけるリスク管理ができていないのではないだろうか。

この記事の指摘の通りだとは思います。しかし今回は、700名にものぼる方々が騙されています。単に宣伝文句を鵜呑みにして、詐欺的な投資話に引っかかるにしては多すぎると思います。

以前、

怪しい話を惑わす美しいプレゼンテーション

世界的企業はパワーポイントを禁止しているところが多いです。素晴らしいツールですが、作成者・閲覧者双方が思考を深めることになっていないという弊害も指摘されています。少し考えれば危険性が分かるような怪しい不動産セミナーで失敗に陥る方が後を絶たないのは、こういった点にも問題があるのかもしれません。

ということを記載しました通り、騙された原因の一つが美しいプレゼンテーションにある可能性があります。

もう少し、問題を深掘りしてみると、人間の本質的な問題が浮き彫りになってきます。

 

宝の山を楽してつかみたい、他に負けたくない、自分は騙されない

儲け話が世間で溢れる中、他の人に負けたくないとか、自分だけは大丈夫などという思いから人は騙されます。

かぼちゃの馬車問題で考える「詐欺」

私の経験から推測するとスマートデイズは継続性をもって儲かる事業になるとは考えていなかった可能性は極めて高いとみています。つまり、短期に一気にボリュームを膨らませてそこで「とんずら」するパタンです。

(中略)

想像するにビットコインなどで儲け話が巷に溢れる中、「金儲けって結構簡単なんだ」と思ったり「あいつが儲けたなら俺もやってやる」ぐらいの勢いではなかったかと思います。

日本は性善説が主流かと思います。オレオレ詐欺も自分に騙されるという認識がない場合がほとんどです。私が海外でビジネスをするようになって一番先に性悪説を学びました。20歳の時、ローマで小さな詐欺に引っかかった悔しい経験も糧となっています。

 

立派な立場や、立派な会社だからといって話を鵜呑みにするのは危険です。連日のように超エリート官僚による茶番劇が、私たち一般人の眼の前に明らかにされているのが現実です。民間の大企業や銀行まで改ざんに手を染めています。

「日本の大企業は一体どうやって『手抜きごまかし』や『嘘インチキ』の状況に至ったのか」という記事

この記事によると、西側メディアの多くは、日本で新たな不祥事が発覚しても驚かないとのことです(苦笑)。


最も犯罪性が高いのはスマートデイズ、最も責任が重いのはスルガ銀行

スルガ銀行はシェアハウス投資の融資で多くの行員が不正を認識していたと公表し、組織ぐるみでの不正と、不動産業者とのズブズブの関係が明るみに出ました。スマートデイズは東京地裁から破産手続き開始決定を受けています。

 

自分の無力さを知り、直面する事象に臆病であれ

最近の不動産投資家の傾向として、売主側から開示された資料を分析する能力が優れている一方で、性悪説によるリスク分析が苦手なことが挙げられると思います。詐欺話が巧妙になってきていることもあり、安易に信じてしまう人が多いようです。

今回の事件のように、

・職場の同僚等の儲け話に安易に飛びつく

・騙されるはずがないと自分を過信する

などと見栄やプライドを優先するようでは、今後もトラブルに巻き込まれる危険性が非常に高いです。

成功している人の多くは、ポジティブな思考回路を持ち合わせているだけではなく、

「自分の無力さを知り、直面する事象に臆病である」

ということを肝に銘じているようです。何事も行き過ぎには気をつけましょう。

 

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