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日系企業の積極的な海外不動産投資 森トラストも米国で500億円投資

2019.3.25|不動産投資ニュース

森トラストが、カリフォルニア州のシリコンバレー地域にあるサンノゼで、現地新聞で「eye-popping $429 million(目玉が飛び出るような4億2,900万ドル)」と評される不動産投資をしました。日系企業による海外の大型商業不動産へのアウトバウンド投資は、今後ますます増加する可能性があります。

森トラスト、シリコンバレーでオフィス取得 日系の不動産投資で最大規模

取得額は約500億円。日本企業によるシリコンバレー地域での不動産投資として最大規模という。IT(情報技術)関連の大企業が多く集積しているだけでなく、現地では企業の集積が続き不動産価格が高騰しているが、投資回収できると判断した。


森トラスト、米国シリコンバレーエリアのカリフォルニア州サンノゼ市に所在するオフィスビルを取得

日本企業によるシリコンバレーでの不動産投資額として最大規模

米国シリコンバレーにおける不動産取得について

米国有数のイノベーション拠点・ボストンでのオフィスビル取得に続き、米国での不動産投資総額は1,000億円超に

本物件は、オフィスビル3 棟(他に駐車場棟1 棟)からなり、国際的な建築物の環境性能評価指標である「LEED」のゴールド認証を取得しており、環境性能にも優れたビルです。また、本物件は、商業やホテルを複合した一体開発の区画内に位置しており、利便性も兼ね備えています。3 棟の物件は、いずれも現状満室稼動で、安定した不動産資産として長期的な運用を行う予定です。

森トラストグループは、国内での様々な事業領域における投資を推進するとともに、海外での不動産投資も積極的に展開することで、事業のグローバル化の更なる進展や、海外事業から得られた情報やネットワークを活かした国内事業のイノベーションにつなげてまいります。

現地の新聞には、いかに高額な不動産投資であったかという理由が掲載されていました。

Chinese investors grab big North San Jose office building

On March 11, an affiliate of Japan-based Mori Trust paid an eye-popping $429 million in cash for a three-building office campus in north San Jose on Holger Way that is fully leased to tech company Micron Technology.

*意訳です。

3月11日に、日系企業の森トラストの関連会社が、全てMicron Technology社に賃貸しているHolger Wayにある北サンノゼの3つのオフィスキャンパスビルを、目玉が飛び出るような4億2,900万ドルで現金購入しました


$429 million mega deal: Famed Japanese developer buys big north San Jose office campus leased to Micron Technology

The purchase price of $429 million appears to represent a significant profit for Bay Area development firm Lane Partners. Menlo Park-based Lane bought the office campus in 2017 for $225.5 million from Brocade Communications, which had just merged with Broadcom.

The deal also is a reminder that plenty of tech companies beyond Apple, Google, Facebook and Amazon are in big-time growth mode in Silicon Valley.

*意訳です。

「4億2,900万ドルもの巨額な不動産取引:有名な日本のデベロッパー企業が、Micron Technologyに賃貸中のサンノゼの大きなオフィスキャンパスを購入」

4億2,900万ドルの購入価格は、ベイエリアの開発会社のLane Partners社にとって、大きな利益を得ることになると思われます。 Menlo Parkに本拠地を置くLane社は、Broadcomと合併したばかりのBrocade Communications社から、2017年にこのオフィスキャンパスを2億2,500万ドルで購入しました。

今回の不動産取引はまた、Apple、Google、Facebook、Amazon以外の多くのハイテク企業がシリコンバレーで急成長を遂げていることを示しています。

ご参考までに、カリフォルニア州サンノゼ(San José)はスペイン語で「聖ヨセフ」を意味し、スペイン語の発音は「サンホセ」に近いです。私がカリフォルニアに滞在中、「サンノゼ」と発音してもあまり通じませんでした。

 

サンノゼは、グーグルが不動産投資をしたことで大きく変わりました

サンノゼが大変貌 グーグルの超巨大オフィス計画

「シリコンバレー」という言葉は世界的に知られているが、実はこの言葉は具体的な地名ではない。

「シリコンバレーにおける主要都市はどこですか」と聞いたら、多くの人は「サンフランシスコ市だ」と答えるだろう。実はサンフランシスコの人口は約87万人でしかなく、サンフランシスコの南に位置するサンノゼ市の人口の約103万人より少ないのだ。それでもサンノゼは歴史的にシリコンバレー以外の人だけでなく、シリコンバレーの中に住んでいる人の間でも知名度が低い。

 

大型不動産投資が相次ぎ行われているシリコンバレー

グーグルのみならず、今回、森ビルが投資したオフィスの入居企業(Micron Technology )を始めとして、ゲノム関係の企業等世界的なハイテク関連企業がサンノゼやサニーベイル等シリコンバレーに集まっているため、以下の記事のように、そういった企業が入居する大型のオフィス・複合用途ビルが、建設中に売買され賃貸されています。

Big Silicon Valley office complex gets bought, leased, before its even complete

SUNNYVALE — A big and new Sunnyvale office building completely leased to a biotech firm has now been bought, even before its construction is complete, an indicator of the hot Silicon Valley commercial property market.

*意訳です。

「シリコンバレーの大型オフィス・複合用途ビルが、完成前に購入・賃貸」

サニーベール—バイオテック企業に全て賃貸される、大きくて新しいサニーベールにあるオフィスビルがまだ完成していないにも関わらず購入されました。これは、シリコンバレーの熱い商業不動産市場の指標になります。

購入したのは、 大型商業施設等1兆円以上の資産運用をしているといわれるStockbridge Capitalが管理する会社で、 購入金額は1億8300万ドルのようです。

AIやゲノム等、知的産業の集積地であるシリコンバレーの主要な都市の一つのサンノゼにある大型不動産に、森トラストが投資する理由も分かりますね。

 

以前記載した以下の記事

三菱地所が2500億円の米国不動産投資ファンド組成

海外不動産投資を拡大する三菱地所は、アメリカのオフィスビルなどが対象の2500億円規模のファンドを組成し、賃料や手数料で収益確保を狙うということです。三菱地所はすでに米国と欧州、アジアで投資を展開しており、今回のファンドもこの枠組みに入れ、現在の3兆円規模の資産を5兆円まで拡大させる意向のようです。

の通り、平成バブル時の失敗がトラウマとなっていた海外の大型不動産投資に、日系企業が再度力を入れ始めています。

巨額の投資マネーを運用する必要がある日系の大手企業や不動産ファンドによる、カリフォルニア州のような米国の主要な都市にあり安定したテナントに賃貸できる大型商業不動産へのアウトバウンド投資は、今後ますます増加するでしょう。

 

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