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不動産投資にありがちな「怪しげなお話」

2014.8.23|現場の話

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以前私が関わった不動産投資案件で怪しげな話に遭遇しました。某駅前十数億円の商業ビル一棟の仲介案件だったのですが、買い側の仲介業者として随分と歯が欠けたおじさんに呼び出されたのでした。。。

売主様との間で専属専任媒介契約を締結していたこともあり、担当者としてお会いすることになりました。その際の、正確な言い回しは忘れましたが、確か以下のような会話だったと記憶しています。

 

おじさん「おれは、◯◯首相の金庫番で、内々でその資金を運用している」

私「それは素晴らしいですね」

おじさん「キャッシュ(現金)で買いたい」

私「ご参考までに、どのくらいの資金をお持ちなのでしょうか?」

 

その後の会話はどんどん怪しい方向に行きました。。。

 

首相の資金運用担当者という大役の割に、随分歯が欠けていることに不自然さを感じつつも、歯並びが綺麗な人でなければ、信用できないという訳でもないので、丁寧に話を聞いていたのですが、いまいち集中できません。。。アメリカと異なり、日本では高額な歯の治療費を請求されることはまずないですよね。首相の資金の金庫番を名乗るのであれば、まず歯を治してからいらっしゃった方がよいと思います。

このような方を日本では「ブローカー」あるいは、「不動産ブローカー」と呼んでいます。また、そういった人の話を「ブローカー話」と呼んでいます。

かつて私がアメリカで「不動産ブローカー(正確には「Real Estate Broker」)資格を取得したことを今は他界した母に伝えたところ、随分と悲しそうな顔で

「なんか怖い世界だね」

と嘆かれました(苦笑)

(↓最近届いた最新のライセンスカードと書類です。念のため。)

Broker

 

他にも、「この銀座の数十億円の土地は俺のものだ!」と言い張る人がいました。登記簿上にはどこにも登場しない人です。銀座の時価数十億円の土地の売主と直接取引き出来たならば、それはもう高額な仲介手数料が入る可能性があるわけです。これももちろん、詐欺まがいのお話でした。

しっかりと目を覚まし、騙されないようにしたいものですね。

 

ただし、

現在、私たちがクライアント様よりご依頼いただいている業務の中で、駅前超一等地限定の不動産投資コンサルティング業務があります。購入予算は数十億円で、場所は東京都内主要駅中心。クライアント様の担当者曰く、

 

「最近購入できた不動産は全部ブローカー話なんだよね!」

 

数十億円規模の投資をしても良い駅前超一等地限定の希少価値不動産が、世の中に出回ることはまずありません。そういった情報を持っているのは、ごくごく一部の関係者です。しかも、このような物件は身内の延長の様な形で売買が成立されることが多いです。そういった関係者と親密なブローカーが、稀にすごい売買情報を持っていることがあります。

これが、不動産投資の興味深いところの一つです。

本音を言えば、怪しげな話や人には遭遇したくありません。しかし、クライアント様より怪しげな人が持っているような不動産の購入をご依頼いただいた以上、できる範囲内で精一杯業務を行いたいと思って今日も過ごしている次第です。