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欧米年金などの機関投資家が日本の不動産投資本格化

2015.4.3|不動産投資ニュース

20150403

首都圏では「不動産バブル」が続いている一方、収益性で取引されているため「バブル感はない」と言う専門家もいます。しかし、「土地の値上がりが原因だった平成バブルと違い、収益性で価格が決定されているので不動産バブルではない!」とリーマンショック前にも言われていましたよ。

 

都心部での不動産価格高騰には「バブル感はない」とおっしゃる方のご意見を拝読してみましょう。

欧米年金が不動産投資本格化へ、五輪控え割安感-石井国交審議官 (1)

(ブルームバーグ):国土交通省の石井喜三郎審議官は、ブルームバーグのインタビューで、欧米の年金基金など機関投資家が日本の不動産投資を増やす動きが広がるとの見方を示した。都心部で不動産価格が高騰しているが、収益性で取引されているため「バブル感はない」と分析している。
インタビューは3月30日に行われた。石井氏は海外投資家は日本の不動産投資を「アンダーエバリュエートしていた」と指摘したうえで、「北欧やアメリカの年金など、中長期的にポジションを戻そうとする動きがある」と指摘。中長期的な投資をにらんで、「成長性が高く、安心できるものを買っていくだろう」と述べた。
日米欧など世界的な金融緩和で、Jリートなど国内勢だけではなく、海外の投資マネーも円安で割安感のある日本の不動産市場に流入。公示地価によると、14、15年の2年連続で三大都市圏の商業地、住宅地が上昇した。海外勢では世界最大の政府系ファンド(SWF)のノルウェー政府年金基金「グローバル」が初のアジア不動産投資として東京とシンガポールへの投資を準備している。

海外大口投資家の日本不動産投資への姿勢は、ますます勢いを増している状況です。

以前、

海外企業による日本への不動産投資が国内の取引の約2割、1兆円に迫る
海外投資家から見るとまだまだ東京の市場は魅力的です。
何らかの理由で円安傾向が大きく崩れたり、世界のどこかで金融危機が発生すると、海外投資家でにぎわう東京を中心とした日本の不動産投資市場の雰囲気が一変する可能性があります。それまでの間は、こうした海外投資家向けの不動産転売・仲介ビジネスを含めた、海外投資家中心の不動産投資ビジネスがにぎわいそうですね。

海外マネーが都市部を買い占め、地方でも進む二極化
不動産の資産価値を超えた取引が相次ぐ状況であることは事実です。耳を疑いたくなるような高額な取引が続いています。リーマンショック前と類似の状況にある昨今、このバブル的な不動産市況の行く末はどうなることが予測されるでしょうか。

という記事を記載しましたので、併せてご一読ください。

 

また、先日記載した次の記事

世界最大政府系ファンドなどの海外投資家が、ますます東京に投資意欲
世界最大の政府系ファンド (SWF)であるノルウェーの政府年金基金グローバルは、同基金初のアジア不動産投資先をシンガポールと東京に絞ったようです。空前の低金利と、比較的安定した収益性を得ることができる東京の不動産は、オリンピック開催を控えて世界からますます注目されています。

においても触れました通り、さまざまな不動産投資ファンドに投資マネーが流れ込んでおり、古い投資用不動産は処分され、築浅の投資用不動産に入れ替える動きがますます活発化することが予測されます。

しかしこういう市況であればあるほど、慎重な不動産投資姿勢が求められると思います。

先日、

バブル崩壊から何を学び、何を忘れてしまったか
Jリートや海外大口投資家の大量な投資マネーにより不動産価格が形成されている不動産業界は、いまや金融業界の支配下にあるといっても過言ではありません。グローバル化している金融市場のどこかでバブル経済が崩壊した場合、その連鎖で日本の金融市場に影響を与える危険性は高いです。
度々記載している通り、リーマンショックがその例です。リーマンショック前は、高騰した不動産価格がいつか暴落すると多くの投資家は思っていたものの、まさかあれほど劇的な暴落をしてしまうとまで想像していた人はそれほどいなかったと思います。そのため、多くの不動産投資家等が退場してしまいました。
バブル市況の真ん中に身が置かれると、かつてのバブル崩壊でそれまで慎重だった人までその流れに身を委ね人生が崩壊してしまったように、平常心を失う危険性があります。実体経済に決して合致しない不動産価格や株等の高騰を冷静な目で分析する慎重な姿勢が、今こそ求められていると思います。

と記載した通りです。

私たちの周囲では、リーマンショックのような金融危機がいつ発生してもおかしくないものの、東京オリンピック直前まではこのままバブル的な不動産市況が続くのではないかという意見が増えている状況です。

そうはいっても私たちは未来を正確に予知することはできません。いつ逆風に鳴っても良いように、十分な備えはしておきたいところですね。