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東京都心のオフィス空室率の改善はそろそろ限界か

2015.4.10|不動産投資ニュース

20150410

3月末時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率や平均賃料(坪単価)が公開されました。オフィス空室率が低下するペースが鈍ってきていることがデータで示されました。

三鬼商事によるデータです。

東京都心オフィス空室率、3月は5.30%に低下 小幅改善にとどまる
オフィス仲介の三鬼商事(東京・中央)が9日まとめた3月末時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は前月末比0.01ポイント低下の5.30%と、21カ月連続で改善した。2009年1月(4.93%)以来6年2カ月ぶりの低水準となったものの、新たに竣工した中規模ビルなどで空室が残ったため、小幅な改善にとどまった。


3月の都心部オフィス空室率(時系列表)-三鬼商事
(ブルームバーグ):オフィス賃貸仲介業の三鬼商事が発表した3月の都心部オフィス空室率は以下の通り。

三幸エステートによるデータです。

 オフィスマーケット2015年4月号 東京都心5区発表 既存ビルへの底堅い需要 空室率は再び3%台へ 三幸エステート

● 東京都心5区 大規模ビル 現空面積 空室率
既存ビルへの底堅い需要 空室率は再び3%台へ
空室率は再び低下に転じ、前月比0.19ポイントのマイナスとなった。3月は新規供給が低水準に止まったことに加えて、既存ビルを中心に拡張目的での移転・内部増床ニーズが顕在化し、空室率を押し下げた。対照的に新築ビルでは、今月もまとまった面積の募集床を抱えて竣工するビルが散見された。底堅い需要を背景に既存ビルで空室床解消が進む一方、新築ビルは募集条件が周辺既存ビルより高いケースが多く、空室床解消に時間を要する傾向も見られる。

 

実体経済はそれほど良くないと感じます

大規模の新築ビルはもちろんですが、中規模の新築ビルでもそう易々と入居するテナントが決まる市況ではないと思います。今後はテナントの争奪戦が一層激化するでしょう。

一部大企業を除き、それほど好景気感は感じられません。東京オリンピックを控えているといっても、果たして実体を伴った右肩上がりの経済状況が続くのか疑問です。

私たちのところにも中小企業の保有する不動産の差押物件や、その一歩手前の苦境に直面した不動産情報が次々と入ってきています。資産替えを考えている人にとっては、思いがけない投資用不動産に出会うことができるチャンスです。一方、苦境に直面した中小企業経営者にとっては、今のうちにできるだけスムーズに不動産を売却して、少しでも経営を楽にすることに集中しましょう。

所有する不動産に思い入れがあり、できれば手放したくないというお気持ちは察するものがあります。しかし、直面する苦境や会社の実体を直視することを決して忘れてないようにしましょう。V字復活を遂げて、また不動産を購入できるようがんばっていただきたいと切に願います。