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ゼロ円住宅崩壊の兆し

2015.6.10|不動産投資ニュース

20150610

太陽光の売電収入で住宅ローンの支払いを実質的にゼロ円にする住宅を購入したものの、机上の空論で終わってしまう例を見聞きし始めています。これは賃貸アパートなどを同一敷地内に建設する「ゼロ円住宅」の話も同じことです。

 

あれは夢だったのか!?「ゼロ円住宅」の今―太陽光発電で住宅ローンがチャラ!?

住宅ローンの上限は、およそ年収の7倍までが相場と言われている。それ以上のローンを組めば、非常に苦しい生活が待っていることだろう。しかし、そんな制限をとっぱらう奥の手として人気を集めたのが「ゼロ円住宅」。何らかの手段で“お金を産む”家にするという発想だ。一口に「ゼロ円住宅」と言っても、実は定義は3つほどある。

甘い話にはどこかに落とし穴やウソがあることについては、多くの方が幼少の頃から学んできているはずです。しかし、いざ目の前に儲け話が来ると、つい甘い話にのっかってしまうのも人間です。

以下の甘いお話に便乗して破綻する例もあります。

あれは夢だったのか!?「ゼロ円住宅」の今―賃貸併用住宅のウソ

「賃貸併用といっても、あくまでも普通の賃貸経営と変わりません。今や新築マンションでも駅から徒歩7分以内が求められます。たとえば駅から徒歩10分以上かかる自宅に賃貸住宅を併設したなら、賃料をかなり安くするか、もしくはある程度の空室を覚悟する必要があります」(さくら事務所の長嶋会長)。

大家がすぐそばに住むことを敬遠する人もいる。決して選ばれやすくはない賃貸住宅であることも知っておく必要がある。

当然ながら、築年数が上がって行けば、賃料も下げる必要がある。しかし、賃貸併用住宅を勧める住宅メーカーの中には、賃料がずっと一定で推移することを前提に試算する会社も少なくない。空室リスクも甘めに見積もっており、バラ色の試算書を見て張り切って建設したものの、空室に泣くことになるケースが後を絶たない。

こういった賃貸併用住宅については、全ての事例でうまくいかないということはないでしょうが、不動産投資としてはとても危険な話と言わざるをえません。

不動産投資マネーと密接に関係する「あぶく銭」的な世界についても、バブル崩壊の兆候がみえてきました。

「ベンチャーバブル」大丈夫? 上場時高値→暴落相次ぐ

株式市場で「ベンチャーバブル」の懸念が高まっている。相場活況を受けて新規上場企業が増えるなか、上場時に高値をつけても、その後暴落するケースが相次ぐからだ。不適切な会計処理が露見する事例も頻発。過去のITバブル崩壊で苦い思いをしてきただけに、東京証券取引所は過熱する新興企業人気に警鐘を鳴らしている。

かつての状況と全くと言ってよいほど同様のお話です。

 

金融機関担当者との間での過去のお話

 

かつてのITバブル崩壊前はこういった会話をしたことがあります。

私「かつての不動産バブルと似ていますよね?」

相手「かつての不動産バブルとは違って、IT業界は将来の含み益を精査した企業価値ですから!?」

 

リーマンショック前は、こういった会話をしていました。

私「2000年頃の『ITバブルの頃』と似ていますよね?」

相手「いえいえ、将来の含み益を精査した不動産価格ですから!?」

 

将来の含み益を精査した」と言っていたのに、その後大暴落してしまいました。

 

実際は、その時々で融資ノルマを課せられている担当者にとって、リスクがあっても金融機関全体や融資審査部の方針でじゃぶじゃぶ融資をするしかないのでしょう。

それぞれの時代で多少の違いはあっても、一皮むくと人間の営みはそれほど変わらないのかもしれませんね。

ここ数年は甘いお話には要注意です。