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リスクオフの同時発生でマネーが大逆流するインパクト

2015.7.7|不動産投資ニュース

20150707

「リスクオフ」という言葉があります。簡単に言えば、株式等のリスク商品への投資から、国債等のリスクが比較的少ない投資へと移行するというような意味です。もちろん配当は減りますが、リスクも減ることになります。ギリシャのみならず、ウクライナ、中国、そして米国の利上げ予測が絡み合った場合に発生する金融市場の大混乱に対して、不動産投資家に与えるインパクトは何でしょうか。

 

今や、世界が一つのつながりと言ってもよい状況にある金融業界は、大混乱リスクに戦々恐々としているようです。

中国やウクライナのリスクオフ要因と“共振”すると大混乱

メガバンク首脳は「金融の世界では思わぬところからほころびが出て、不測の事態をもたらす」と警告する。実際、大規模なリスクオフ・イベントがギリシャ危機と同時発生する可能性が高まっている。  例えば、財務省と金融庁と日本銀行の3当局間では、29日朝、担当者が集まって、ギリシャ情勢が金融市場に与える影響などについて情報交換が行われた。実は日本の当局がギリシャと共に警戒していたのは、中国だった。  野村證券のチーフ為替ストラテジスト、池田雄之輔氏も「グローバル経済へのリスクという意味では、上海株式市場が気掛かりである」と指摘する。

(中略)中国の想定外の景気減速が世界的なリスクオフ要因として急浮上しており、ギリシャ危機と“共振”するようなことがあれば、世界的なリスクオフが急加速して、金融市場は大混乱に陥るだろう。

(中略)

最大の火種は間違いなく米国にある。早ければ9月にも想定される利上げが実施されれば、リスク資産になだれ込んでいた大量のマネーが逆流するのは間違いなく、株価の大幅調整を迫られる可能性が高い。

特に、米国など世界的な金融緩和の流れで急膨張したヘッジファンドの資金は、300兆円にも達し、世界中を駆け巡っていたが、このホットマネーが利上げによって米国へと逆流することになる。

ギリシャショックのみならず、欧米中のリスクオフ要因の同時発生によって、マネーが大逆流するインパクトは計り知れない。

巨額の投資マネーが大逆流する最大のリスクは、早ければ今秋にも想定される米国の利上げのようです。

ところが、既に我が国の銀行にも思わぬ余波が押し寄せているようです。

ギリシャ危機の思わぬ余波 邦銀を襲う国債の“二重苦”

「この1~2週間、財務省の動きが慌ただしい。銀行に対する何か厳しいルールが新しく出てくるかもしれない」──。ギリシャ問題が火を噴くさなか、あるメガバンク幹部はそう言って余波への警戒感をあらわにした。  その頭によぎっていたのは、銀行が持つ国債への規制強化だ。世界を巻き込む金融危機を二度と起こさないよう、世界の監督当局が銀行の国際的なルール作りを進めている。その中でテーマの一つになっているのが国債の信用リスクだからだ。

(中略)

これに面食らったのが邦銀だ。図のように、日本は政府債務の絶対額でも対GDP比でも世界でワーストクラス。そのため、邦銀の国債保有額は115兆円(15年3月末時点)と世界でも群を抜く。保有額に対して、仮にわずかな掛け目でも資本の積み増しを迫られれば大問題だ。「欧州にその気がなくても日本の“狙い撃ち”だ」(別のメガバンク幹部)と、銀行界は声を荒らげる。

 

投資マネーの大逆流が私たち不動産投資家に与えるインパクトについて、シンプルに捉えてみましょう。

 

所有不動産を換金したい人は、そこそこ満足の行く利益で確定させて売却してはいかがでしょうか。ただし、高額な利益の税金についての支払いはきちんと考慮しておきましょう。過去においても、もっと高くなるのではないかと欲を出しすぎた挙げ句、高額な売り時を逃したばかりではなく、二束三文で売却することになった人もいます。欲を言えばきりがありません。

 

これから不動産投資をしたい方は、もう少し忍耐強くお待ちになってはいかがでしょうか。あせって今のバブル的な市況で不動産投資しなければならない人は、不動産ファンドマネージャーのような職業上致し方ない人であって、資金的にゆとりがない人ではないはずです。

 

今回のような金融危機の到来リスクが高まる記事を読むと、リーマン・ショック後の不動産投資のチャンスが再び到来するだろうと心の中で喜んでいる人も結構いると思います。実際私たちもそう思っています。

金融危機のインパクトがあることは何となく感じることができたとしても、いつ発生するかは多くの一般人にとっては分かり得ないというのが実態です。リーマン・ショック後は、巨額の海外投資マネーが日本から引き上げると、一気に不動産市場が混乱になりました。それにより、多くの不動産投資家や不動産投資会社が一気に市場から退場してしまいました。

その一方で、リーマン・ショック前に着々と自己資金を蓄えることに努めていたことで、思いがけない不動産投資が実現でき、昨今のバブル的な市場で売却して桁違いの利益を得ることに成功した不動産投資家もいます。

 

度々申し上げる通り、今のうちに借金がある人は早めに返済しておき、これまでのご自身の賢明さと忍耐の成果である自己資金を投入して、魅力的な不動産投資が実現出来るだけの備えをしておきましょう。不動産投資の大チャンスが到来してから慌てて準備しても手遅れになりえます。昔からの言い伝えで、「備えあれば憂いなし」と言いますしね。