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まち全体をホテルに見立てた斬新なコンセプト

2016.6.17|不動産投資ニュース

20160617

東京都の谷中にある老朽化した木造アパートが、「最小文化複合施設」に生まれ変わり、外国人などに人気です。 リノベーションや都市開発とは何が異なるのでしょうか。

 

東京谷中の木造アパート「萩荘」を、最小文化複合施設「HAGISO」へ

HAGISOは、1955年から木造アパート「萩荘」として、また2004年からは美大学生によって、アトリエ兼シェアハウスとして使われてきましたが、2011年の東日本大震災をきっかけに、老朽化のため解体する方針となっていました。

実は萩荘解体の前にも、ある日近所の愛されていた銭湯が突然なくなっていた、というようなことがあり、元々の東京の景色が次々と無くなっていくことに対して、どうすることもできない無力感を感じていました。

そこで2012年2月、解体に先だって入居者一同より大家さんへの最後のお願いとして企画したグループ展「ハギエンナーレ2012」を開催しました。

解体を止められないまでも、このような場所があったことの記憶を残すきっかけとなることが目的でした。萩荘に集っていた学生やアーティストたち約20名が、建物全体を使って作品を展示したところ、3週間の展示期間で1500人もの方々がご来場くださいました。

この予想外の盛況を受けたことによりこの建物の価値が見直され、計画は一転!

なんと、改修され生まれ変わることとなりました!!

 

大企業などが、街全体を新しく開発することは頻繁にあります。

その様な事例とどの様にコンセントが異なるのでしょうか。

「単一なイメージでは飽きられる」

谷中が持つ潜在的な魅力を多数発掘

とはいえ、まち全体をトータルプロデュースするつもりは当初からなかったと宮崎氏はいう。「単一なイメージを打ち出してまち全体が消費され、飽きられてしまうことは避けたかった」(宮崎氏)。

 大企業によるまちのブランディングは、「アートの街◯◯」というようなコンセプトを決め、統一のイメージでPR展開するケースが多い。しかし、宮崎氏が言うように、それではまち全体が消費され、飽きられたらお終いだ。何より、住民がそのコンセプトに納得していない例もままある。

第一にトータルプロデューサー自身が、老朽化した不動産と街の現実に真正面に向き合ったようです。

その上で、トータルプロデューサーのこのアパート・街全体に対する愛が、訪れる方々へ感動を与えているように思います。

働くことの意味、ともすれば生きる価値すらも見失いがちな時代です。そういった時代において、一歩足を止めて「自分にしかできないことがあるのでは?」と思い、このプロジェクトに真正面から立ち向かったことは、賞賛に値すると思います。

どちらかといえば新しいもの、均一性の取れたもの、他の存在に対する無関心等、合理性が優先される今の時代だからこそ、今回のような愛に溢れる事例は心が和みますね。

 ますますのご活躍を祈念いたします。

 

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