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英不動産ファンドの相次ぐ取引停止で叫ばれる「リーマン前夜」

2016.7.8|不動産投資ニュース

20160708

EU離脱決定を受けた英国において、大手不動産ファンドの対顧客取引停止が相次ぎ2兆円以上の資産が凍結されているとのことです。この問題の金融市場に与える影響は一時的であるという意見がありますが、「リーマン前夜」という声も聞こえてきます。

 

「リーマン前夜のサブプライム彷彿」 英不動産ファンドの取引停止相次ぐ、資産凍結2兆円突破 (1/2ページ)

英国では大手不動産ファンドの対顧客取引停止が相次ぎ、7日までで合計約180億ポンド(約2兆3508億円)の資産が凍結または動きが制限された。英国の欧州連合(EU)離脱決定を受け、投資家が不動産投資から手を引こうと解約請求が急増した。

「リーマン破綻前夜のベア・スターンズのサブプライムファンドを彷彿(ほうふつ)とさせる」と、ジャナス・キャピタル・グループのビル・グロース氏がブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで述べた。「金融システムは流動性が適切な場所に流れ込むようにできていない。不動産ファンドはほんの一例で、恐らくほかにも資金が流出する分野があるだろう。懸念すべきことだと思う」と語った。

 

一方で、今回の不動産ファンドの解約停止問題が不動産・金融市場に与える影響は一時的であるとの意見があります。

そういったエコノミストの意見に騙されてはいけないという意見も公開されています。

英国でついにはじまった「リーマン級の衝撃」!~ショックは一時的、とほざくエコノミストにダマされてはいけない

先日のテレビ番組で私が「今回の事態はリーマン・ショックを上回るだろう」と話したら、同席した経済コメンテーターは「ニューヨーク株式市場は値を戻している」と懸命に反論した。国民投票直後の報道ステーションで朝日新聞の論説委員が「ショックは一時的、やがて収まる」と解説していたのも思い出す。

だが、小康状態を取り戻したかに見えた東京市場の平均株価は6日、再び急落した。きっかけになったのが、イタリアの銀行不良債権問題と英国不動産ファンドの解約停止だ。2008年のリーマン・ショックは前年8月にBNPパリバ関連のファンドが解約を停止したのが引き金になった。いまは、まさに「リーマン前夜」ではないか。

今回の件が、金融危機の引き金になるかどうかは不透明な状況です。

ただし、今回の件に限らず、今後もそういった金融危機が発生するような引き金が、世界の主要な地域でいつ発生してもおかしくはないと思います。

そうならないように、なんとか取り繕っている状況が続いているようにも思います。

かつてのリーマンショック前には、格付け会社や世界的な証券会社等が、恣意的で曖昧な言動により世界的な金融危機の発生の引き金を引きました。

数年前の記事ですが、格付会社と、その格付会社をコントロールする可能性の高い企業についての記事です。

“ずさん”格付け会社が窮地へ?S&P行政処分で発覚…

サブプライムローンに代表される証券関連商品の粗製乱造と高格付けを付与した格付け会社の責任は、07年のパリバショック、08年9月のリーマンショックを契機に世界中で問題視された。その後、格付け会社は、恭順の意を示しつつも「格付けはあくまで民間企業の1つの意見表明にすぎない」と責任を回避してきた。

 しかし、格付け会社への責任追及はまだ終わらないようだ。オーストラリア連邦裁判所は11月、オランダ金融大手のABNアムロが組成・販売した仕組み債に最上級の「AAA」の格付けを与え、投資家をミスリードしたとして、S&Pに損害賠償するよう判決を下した。

(中略)

●格付けのガバナンスを握る資本

 格付け会社は一民間企業であり、株式を上場している。その実態は、S&Pは大手出版マグロウヒル傘下の事業部門であり、ムーディーズの親会社ムーディーズ・コーポレーションの株15%を保有する筆頭株主は、世界最大の投資家ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハザウェイである。また、フィッチはフランスのフィマラックの子会社である。格付け会社のガバナンスは、これらの資本が握っている。

 

何れにしても、金融業界の動向と密接な関係にある不動産価格は、今後さらに下落傾向になってくる可能性が高いと思います。

安易な投資を控えつつ体力を蓄えてきた不動産投資家にとっては、思いがけない魅力的な不動産投資のチャンスが到来する可能性が大きいです。

しかし「リーマン前夜」の時もそうですが、いつ金融危機が発生してもおかしくない状況であっても、当面は何ら問題がないような状況が続いていました。

結果的に、金融危機の発生を予測して急いで逆張りした人たちは大変な思いをした可能性があります。

ですからここは焦らずに、世界の経済状況等を見極め、慎重に過ごしたいと思います。

 

以前、ウォール街で長期にわたり成功を収めている、高齢女性アイリーン・バーグマン氏に関する記事を書きました。

愚かなことは何もするな。99歳女性 ウォール街で長く成功し続ける秘伝

アイリーン・バーグマン氏も、両氏と共通することを教えてくださっています。

「愚かなことは何もするな」

というフレーズは一見あたりまえのようですが、成功による見栄や過度の欲望などを自制することは人格に密接に関係することでもあり、このフレーズを守り続けることは意外と簡単ではありません。

長期間にわたり投資事業に携わっていると、様々な困難に遭遇します。そういった局面においても健全に投資事業を継続していくためには、秀でた投資技術のみならず、それなりに優れた人格形成も必要不可欠になるようです。

 

上記のバーグマン氏による

「愚かなことは何もするな」

という金言を忘れずに、きたるべきチャンスに備えて過ごしたいと思います。

 

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