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中国視察:上海・江蘇省・湖北省(武漢)・湖南省

2017.8.22|現場の話

今の中国を一言で表現するならば、田中角栄の「日本列島改造論」です。「中国各地を高速鉄道で結び、各地の工業化を促進するとともに、クリーンエネルギーへシフトを図り、過疎・過密・公害問題を同時に解決する」。そんな現実を見に中国視察に向かいました。

 

今回の視察ミッションは、以前取材していただいた

弊社ビルのテナントである中国人経営者と共同取材『週刊ビル経営7月10日号』

「不動産経営の未来」というテーマで、かつてのバブルが生み、負債になりつつある立体駐車場を再生できるソリューションの話です。いわば「資産の復活」です。

で触れた中国の立体駐車場の製造工場を視察することと、弊社アスリートの今後の事業に関係が生まれそうなビジネスマンやアパレル工場を視察することでした。

3泊4日でしたので、

・1日目PM/上海浦東国際空港に到着した夜にディナー兼ミーティング

・2日目AM/朝早い時間に上海から江蘇省の工場まで数時間移動し視察

・2日目PM/江蘇省から湖北省(武漢)まで4時間の高速鉄道移動(↓鉄道のチケット写真)

・3日目AM/武漢から湖南省の工場まで数時間移動し視察

・3日目PM/湖南省の工場から湖北省の工場まで数時間移動し視察

というような割とハードなスケジュールです。

 

上記記事に記載のTechcommunications張社長と、ご親族の皆様のお力添えで充実した視察が実現し、出張中はおもてなしいただいたことを御礼申し上げます。

今回視察した立体駐車場の事業を含め、中国における建設事業は各地で盛んな状況です。特に、道路等のインフラ投資や建設事業は、車で行く道中、目に見えて頻繁に行われていました。そのせいもあって、日本で暮らす、子供を留学させるなど日本に不動産を所有できる財力を持っている数は相当いるでしょう。羨ましい限りです。

たとえ生活費が高くても、中国人が日本で「ずっと暮らしたい」と思う理由 =中国報道

法務省の在留外国人統計によれば、2016年12月末時点における在留中国人の数は69万5522人に達し、全体の約29%を占めた。在留外国人統計には短期の滞在は含まれず、長期での滞在が対象となるが、これだけ多くの中国人が日本に長期滞在しているということは、彼らにとって日本は暮らしやすい場所なのかもしれない。

(中略)

これらの点は他の国から来る外国人も感じていることかもしれないが、中国人が特に日本を選ぶ大きな要因としては「隣国であり、飛行機で3時間ほどの距離しか離れておらず、時差も1時間しかない」という点も挙げられるだろう。米国や欧州に比べると同じアジア圏内という親しみやすさもあるに違いない。

 

今の中国企業の製造レベルは本当に高い

中国における製造業は、日本における製造業と大差がないどころか、リードしているかもしれません。視察した企業も日本企業や欧米企業と協力関係にあり、高い品質管理や製造ノウハウは既に取得しているようでした。

もちろん全ての製造業がリードしているというわけではありませんが、私たちが今後事業パートナーとして検討している企業は間違いなく日本と遜色ありません。日本や欧米企業が中国に外注し、中国自身がグローバル社会で闘ってきたことを考えると、決して驚くことはない話ですが、ものづくりの日本というのはもう古いのだと改めて考えさせられますね。

今回は湖南省にある立体駐車場の広大な工場を視察することができました。広大な敷地に、第一・第二工場、食堂、二つの宿泊施設、並びに立体駐車場の実験的な施設がありました。この企業は既に日本企業と協力関係にあるようで、日本企業の保有する優れた各種ノウハウは導入済みのようでした。

↓張社長のお名前入りの立体駐車場のデモ装置(タワー式)です。

こちらの方が経営者様で、Techcommunications張社長のご親戚にあたります。

「来ていただきありがとう!」と熱烈歓迎(笑)を賜りました。

広大な工場なので、立体駐車場の製造だけではなく、インフラ関連の建設にも使っているようです。

私の聞き間違いでなければ、ダムの建設まで請け負っているようでした。

工場内にある立体駐車場のデモ装置です。

敷地内にある立体駐車場のデモ装置(右)と、宿泊施設(左)です。

今回の視察で移動のための運転やホテルの手配をしてくださった方には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

正直、隣人愛の心は、私以上に中国の方の方が秀でていました。

 

今後は他のアジア諸国を始めとしたグローバルビジネス展開へ

立体駐車場に関しては今後建設が急増する可能性が高い他のアジア諸国に事業展開するようです。

そしてバブルの負の遺産ともいえる日本の立体駐車場を復活させるためには、日本の高い品質管理と中国の低コストの製造を実現できることが必要です。ただし長年中国で製造業をしている日本人経営者からは、日本と中国の根本的なビジネスモデルの違いを聞いているので、日中の共同事業は決して簡単なことではありません。

日中の共同事業を成功させるためには、今回の張社長のような日中間の商習慣や価値観のギャップを埋める人材がキーマンになると思っています。

工学博士という高い頭脳を持ち、日本の価値観に精通している張社長のような存在が、日中間の共同事業主から貴重な存在としてますます注目されるでしょう。事実、大規模な不動産開発が事業の某中国大手企業から、日中間の共同事業の相談を直接受けています。

 

中国といえばアパレル工場ですよね

今回張社長のご好意で、世界的にも有名なブランドシューズを製造しているアパレル工場も見学することができました。

世界のアパレル産業を支える中国企業の一社のようです。会社案内のプレゼンテーションや、工場内の説明は主に英語で行われました。写真撮影は原則的に禁止でしたので内部の写真をお見せできないのは残念です。品質管理に相当な力を入れているのを感じ取れました。

 

↓江蘇省にあるアパレル工場を見学した際の写真です(左から三番目が張社長です。)

 

↓湖北省にある張社長のご親戚が経営する広大なアパレル工場を見学させていただいた時の写真です。

 

今後は中国企業に日本人がどんどん流れる時代です

以下の通り、優秀な中国企業に優秀な日本人が雇用される時代です。

ファーウェイの初任給月40万円が話題 「普通に就職したい」「優秀な人は流れていっちゃう」

スマートフォン販売では、米アップル、韓国サムスン電子に次いで世界第3位を誇るファーウェイ。年内にも千葉県船橋市に大型工場を新設し、稼働を開始する見込みだ。日経新聞によると、「日本の技術と人材を取り込み、日本や他の先進国で受注を増やす」のが狙いだという。日本での足場を固めるためにも、初任給を高く設定し、優秀な人材の確保につなげたかった、ということなのだろう。

 

ファーウェイに代表される中国企業と真っ向勝負で勝つことは容易ではありません。仮に負けてしまった場合、多額の設備投資・研究開発費を回収することは容易ではありません。また世界の競争に耐えうる優秀な人材育成に力を入れる教育制度や労働者への待遇も脆弱だと思いますので、世界のデファクトスタンダードを目指すことは現実的なことではなくなりつつあるでしょう。

 

中国高速鉄道は必ず返り咲く! 事故から6年、再び速度の引き上げも=中国報道

中国高速鉄道の著しい発展は、輸出をめぐって競合関係にある日本にとっては脅威にほからないが、中国メディアの華夏時報網はこのほど、中国高速鉄道のこれまでの軌跡を振り返りる記事を掲載した。


パナソニックが中国でピンチ・・・苦境を招いた致命的なミスとは?=中国メディア

記事は「中国はもはや需要に供給が追い付かない時代ではなく、供給過多の時代になった。そして、かつてパナソニックは信頼性の高い品質で中国の消費者に愛されてきたが、今やハイアールや美的といった中国ブランド製品は品質的に大差がないどころか、リードしている状況だ」と説明。ブランドイメージを損なった大きな付けが回ってくる可能性を指摘している。

 

パナソニックについては、苦戦する日本企業の中でも中国では成功した方だと思います。ただし、テスラモーターズ向け電池事業の貢献度が高いようです。しかし、その電池の製造関連の中国企業は急成長しています。

日本企業は、今後は秀でた中国企業に人・物・技術を提供する時代です。ただし、いつまでも日本の人・物・技術が中国から必要とされるとは思わない方が良いです。

うかうかとしてはいられないなと感じる視察でした。

 

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