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広がるかDIY賃貸住宅。借主費用負担でも自分好みの住空間を

2014.9.30|不動産投資ニュース

20140930

入居者が自ら費用を負担して自分好みにリフォームするDIY賃貸住宅。主に個人住宅を貸し出す場合の空室対策目的で広がっていましたが、最近では賃貸マンション・アパートでもチラホラ出てきました。

 

借家、自分好みに改装 DIY賃貸、国も後押し
(9月27日付日本経済新聞 夕刊より)

入居者が日曜大工で賃貸住宅を改装する「DIY賃貸」が増えている。入居者は壁や床などを自分好みにした部屋で暮らすことができ、家主は空き家対策になるのが魅力だ。国もガイドラインを作るなど政策面で力を入れ始めた。

参考までに、国交省が公表している「個人住宅賃貸活用ガイドブック」は以下の通りです。

個人住宅賃貸活用ガイドブック−「空き家」を活用するための知恵袋−

 

数十万円の費用をかけて修繕したとしても

退出時の原状回復義務をなくして、入居者が自分好みにリフォームできる賃貸マンションにすることは、オーナーさんにとっては、今後の空室リスクを回避する手段の一つになると思います。

現在の賃貸マンション事業における原状回復費用の負担割合は、オーナー側の割合が大きいです。月7万円の家賃で数年間入居した際のオーナー側の原状回復費用(床・壁紙・水回りなど)が数十万円かかることは珍しくありません。ところが、仮にその費用を掛けてリフォームしたところで、入居者候補の希望と一致する保証もなく、結局、万人に合うように、なるべくベーシックな普通なものになってしまいます。

お客様の好みの細分化、デザインが重視される社会背景、手に入るDIY用品の充実などから、昔のように単に住むだけというよりは、自分好みに空間を仕上げるという傾向が時代の流れとともに来ていることは確実です。

 

参考までに、自分でリフォームできる賃貸物件情報サイトのご紹介を。

DIYP – Design It Yourself Project-

上記サイトの物件を見て分かるように、リフォーム可能な物件は、古い、もしくは前の賃借人が退出した状態のままで、何かしら手を入れないと快適には住めない物件が多いです。全ての人が手間をかけて自分好みにしたいわけではないので、現況を見てしまうと、面倒だなと思ったり、汚いなと思う方も多いと思います。しかし、もし自分でリフォームした場合、その部屋を簡単に退出するでしょうか。思い入れも強く、自分好みの住環境であれば、通常の物件より長く住むという可能性は比較的大きいと思うのです。

今後増々繰り広げられる、同一エリアの他の物件との価格競争に挑むよりは、DIY賃貸などのように物件自体に付加価値を持たせる考えの方が、賃貸経営を生抜く可能性が大きいのではないでしょうか。