レオパレス21の全国各地での不正が暴露 7700人退去要請へ
2019.2.8|不動産投資ニュース
「ガイアの夜明け」が昨年に続きレオパレス21の不正を報道しました。またもや、品質や法令遵守に関する意識の低さを起因とする大問題が、大々的に報道されています。
「ガイアの夜明け」が再びレオパレス21の不正を暴露 界壁補修調査1棟も終わっていないのに98%以上完了と発表
2月5日放送の「ガイアの夜明け」では、追跡取材の模様を放送。岐阜市の不備物件のオーナーは、記者会見から8か月経っても調査は来ておらず、「やりますよ」というアナウンスも謝罪も一切ないと不満を漏らす。千葉県流山市で4棟を抱えるオーナーは、レオパレスの社内基準で「補修の必要なし」と通達されたが、調べてみると界壁は隙間だらけ。
「突然退去して」と言われても困りますが、約7,700人には退去を要請するようです。
施工不良が見つかったのは1996~2001年に着工した物件。天井の耐火性能が国の基準を満たしていないなど、建築基準法に違反する疑いがある。物件には計1万4443人が入居しており、このうち早急に改修が必要な天井工事を伴う641棟の7782人には退去を要請する。費用は同社が全額負担する。
現在は、賃貸住宅の引越しシーズンの真っ只中です。そのまま住んでいることも避けたいですが、簡単に引越しできる人ばかりではないです。
今回の件以外にさらなる不正がないことを願いますが、果たしてどうでしょうか。
横行した不動産投資時の不正融資問題もそうですが、今回の問題も、どこかで
「大丈夫、大丈夫」
という過信があったと思います。
問題のある物件は33都府県と広範囲に立地する。物件数が最も多いのは千葉県(214)で、埼玉県(206)、茨城県(157)と関東圏に集中。関西圏では兵庫県(60)などが目立つ。
施工不良の物件を手がけた1996~2001年は、バブル経済が崩壊する中で限られた富裕層からの受注を奪い合う現象が目立ったという。受注物件を年度末までに完成させようと、担当者が仕様と異なる手順で工事を急いだ。完成後の物件が法令に適合しているかを確認する体制も不十分だった。
今回発覚したような、品質や法令遵守に関する意識の低さを起因とする問題は、通報等で露呈しやすい時代です。
同社は、かなり大きな代償を支払うことになりますね。
この記事が参考になったら、下のボタンクリックしていただけると幸いです