ESTATE BOOKS

 

中小企業経営者・投資家の為の不動産情報サイト ESTATE BOOKS

黒字決算のアパグループから学ぶ

2021.6.2|コラム

大きな打撃を受けているホテル業界において、新型コロナウイルスの無症状者及び軽症者の受け入れをいち早く表明しつつ黒字決算となったアパグループについて、黒字化を実現した代表の考えまで詳細に記載されている記事から、不動産投資について学んでみたいと思います。

 

アパグループ、2011月期は黒字 「狭さ」逆手に踏みとどまる

ビジネスホテル業態は強烈な逆風にさらされている。19年通年で76%だった全国の客室稼働率(観光庁調べ)は20年4月が25%、5月が20%。Go To トラベルに東京を加えた10月に51%まで戻ったものの、年明けからの緊急事態宣言で再び窮地に立たされた。

各社の業績は厳しい。ドーミーインを展開する共立メンテナンスのホテル事業は20年4〜12月期に63億円の営業赤字。藤田観光はワシントンホテルなどのホテル事業で20年12月期通期に136億円の赤字となり、300人の希望退職を募集した。

そのなかで非上場であるアパグループの20年11月期通期の売上高は904億円と前の期に比べ34%減ったものの、最終損益は9億5000万円の黒字を維持した。2500円キャンペーンはアプリを通じた後年度への利益貢献だけでなく、足元でも部屋を遊ばせているよりは効率が良かった。新型コロナの療養宿泊所にも手を挙げ、軽症者を全国の23棟で受け入れている。

 

アパグループは、私たちの事務所がある台東区元浅草はじめ、上野・浅草エリアで次々とホテルを開業・建築中です。

台東区第15弾ホテル アパホテル〈浅草 蔵前北〉 台東区第16弾ホテル アパホテル〈浅草 新御徒町駅前〉起工式 同日開催

アパグループ株式会社 代表取締役社長 元谷 一志は、「アパホテルは今年の5月10日に創業50周年を迎え、本日はアパホテル〈浅草 蔵前北〉とアパホテル〈浅草 新御徒町駅前〉の起工式を同日に執り行うことができて大変嬉しく思う。浅草は一大観光地であり、当社もすでに多くのホテルを集中展開しているエリアである。現在はコロナ禍でインバウンドや観光客が減少しているが、アフターコロナに向けて無事故無災害で工期を守って工事を行い、アパホテルが中心となって地域を盛り上げられるように努めていきたい。」と述べた。

なお、アパグループの上野・浅草エリアでの「ドミナント戦略」記事で以前記載したことがありますが、弊社事務所がある台東区元浅草では、新御徒町駅地上出口付近の「元浅草一丁目交差点(写真上の右下、赤信号があるところ)」から至近の二階建建物(写真下)と隣地コインパーキングを解体し「台東区第16弾ホテル(写真上の左側、クレーン車があるところ)」の工事が着々と進行中です。

攻めるアパホテル「ドミナント戦略」で「上野・浅草エリア」に続々と開業予定

上野・浅草エリアにおいて、市場占有率を高める目的で複数ホテルを高密度で展開する「ドミナント戦略」により、次々とホテル開発用地を取得しています。

(中略)

元谷代表は、孫子の兵法「勝兵は先ず勝ちて、而る後に戦を求む」に由来した名称の「勝兵塾」を運営しつつ、「藤誠志」のペンネームで長年に亘り月刊誌「Apple Town」誌上に社会時評エッセイを執筆し、

「大勝は大敗に通ずちょい勝に徹せよ」(『Apple Town 平成26年10月号』)

「出来る事は全てやれ 経験は理想を高める」(『Apple Town 平成26年7月号』)

「経験から来る常識が、的確な未来予測をする」(『Apple Town 平成26年9月号』)

といったメッセージを発し続けています。

バブル崩壊をいち早く察して所有不動産を売却し被害を最小限に抑え、バブル崩壊後には、大幅に下落した不動産を買い集め、後の事業拡大につなげたエピソードは有名です。

また、ホテル用地を出来るだけ安く仕入れる目的で、一般的にホテル用地として人気がない歪な形状の土地も好んで仕入れる戦術をとっています。安く仕入れて借入金を少なくする戦略は、今回のような緊急事態において、企業経営上で威力を発揮します。

 

一般的にはリスキーな取り組みであっても、慎重かつ大胆に攻め所を間違うことなく戦略(長期的視点での計画)と戦術(実行上の方策)を立案して遂行した企業や事業が大きな成長を遂げることは、歴史上証明されている事実と言えますね。

今年77歳の元谷代表については、以下のアパグループ公式ページの記載内容を見ても、一般的な企業経営者が語ることとは大きく異なることがわかります。

代表・元谷外志雄 - 品格ある創造力。

事業家のロマンは、始めた事業でトップを目指すことにあります。しかしそれは、やみくもに掲げる目標としてのものではなく、結果としておのずからついてくるものです。そしてまた、トップという言葉の意味も、単なる規模や数字だけで計れるものであってはなりません。

(中略)

事業家は、事業を通して、自らが信じる社会正義の実現をめざします。そのもとに、集う社員もまた、その実現のために邁進する戦士と言えます。自分の仕事がより良い社会作りに結ばれている確信が、グループの活力と気概を育みます。

「ローマは一日にして成らず」と言われるように、長期間にわたる様々な経験を踏まえてホテル業界をリードする立場になったことは明らかです。「今の時代にそぐわない」的に批判されることが多い昭和の経営者ですが、苦労を積み重ねて今日の成功があることから、逆風が吹いた場合の耐久力は凄まじいものがありますね。

 

この記事が参考になったら、下のボタンクリックしていただけると幸いです。

にほんブログ村 投資ブログ 不動産投資へ