日本人はアジアで最もリスクを嫌う投資家
2015.9.4|不動産投資ニュース
マニュライフが2015年第2四半期に行なった投資家調査によると、退職後に備えた計画を開始している人は25%で、日本がアジア8ヵ国の中で最も低いという調査結果になったとのことです。他のアジアの投資家の調査結果とあわせて見てみましょう。
マニュライフ アジア版投資意識指数調査
退職後に備えた投資では、日本の女性投資家はよりリスクを避け保守的な傾向に(PDF)女性は投資の安全に対する関心が高く、投資へ資金をシフトさせるとした場合、女性の 34%がより変動性の低い投資を好み(男性では 21%)、かつ 35%の女性は元本保証付きの投資を好んでいます(男性では 26%)。
*アジア版マニュライフ投資意識指数(MISI)について
アジア版マニュライフ投資意識指数(MISI)は、アジア8カ国・地域の市場を対象に、主な資産区分等に関する姿勢や投資意識について測定/追跡する独自の調査で、年に2回実施しています。(中略)アジア版 MISI はアジア各市場でそれぞれ 500人に対する調査に基づいています。香港、中国、台湾、日本、シンガポールはインターネット上で、マレーシアとインドネシア、フィリピンについては対面で実施しています。回答者は中間層から富裕層に属する25歳以上の男女で、投 資や貯蓄に関する決定権を持ち、現在投資商品を保有している人を対象としています。 マニュライフ投資意識指数は北米で長い実績を持つ調査です。
この調査における退職後の備えについては、
回答した日本人の過半数が退職後の資金状況について懸念を抱いていることが示された反面、退職後に備えた準備を開始している人々は 25%に過ぎず、これは調査対象となったアジア 8 ヵ国のうちで最も低い割合でした(ア ジア諸国の平均値は 61%)。
という結果になっていますね。
またこの調査資料の後半部分で記載されていますが、アジアで最も豊かな 5ヵ国・地域と言われる日本、中国、香港、台湾、シンガポールを比較した場合、日本人投資家が最もリスクを嫌うというデータが示されているようです。一方、リスクを取ることに最も積極的なのが中国人投資家とのことです。
という調査の一方で、日本においても女性の不動産投資家として活躍している方はどんどん増えてきています。
既にご活躍されている方のコラムです。
今回は、私が考える「 女性が不動産投資をしたほうがいい8つの理由 」を書いてみます( ちょっとこじつけもあります… )。 もし「 まあ、その通りだな 」と思われたら、不動産投資を嫌がる奥様や、お金に不安をお持ちの女性の友人や知人の方々に、このコラムを勧めていただけたら嬉しいです!
女性であることを前向きに、かつ的確にご認識した上で、不動産投資を行っていることから、秀逸な投資家さんだと思います。
ジェンダー論はとても難しいテーマの一つだと思いますので、男性の私が日本人女性投資家のライフスタイルについて述べることはできません。世界各地では、男女不平等な社会の下、目を覆いたくなるような犠牲者になっている女性がたくさんいます。そういった中、長い歴史の積み重ねの上で、今の日本社会が構築されています。
この日本社会に生まれたことに感謝しつつ、男性であれ、女性であれ、ご自身の価値観に基づく不動産投資でぜひご活躍していただきたいと切に願います。
どうすれば優れた投資家になれるか?
世界有数の著名な投資家ウォーレン・バフェット氏の右腕であり、投資参謀として有名なチャーリー・マンガー氏の助言を大切にしてはいかがでしょう。以前記載した記事です。
優れた投資家とは? ウォーレン・バフェットの右腕&投資参謀 チャーリー・マンガー
ゲームに参加するのであれば、各人が、自身の限界効用を熟慮して、また自身の性格も考慮に入れた方法をとらなければいけません。損失によって惨めな気持ちになってしまう人は — そして現実に、投資に損失は付き物ですが — 全人生を通じて保守的な投資手法をとった方が賢明でしょう。つまり、自分の性格と能力に見合った投資戦略を採用するということです。だれにでも適合するような投資戦略というものは存在しないと考えています。 (同『投資参謀マンガー』475頁より)
マンガー氏は、自分自身に対する知的な謙虚さを持ち、かつ自分自身の性格を理解しなければならないと言っています。
また情報収集含めて、学ぶことを重視することはもちろんのこと、その学び方についても助言してくださっています。ボリューム満点ですが、一読の価値がある本だと思います。