中小ビル活性化の秘訣は「おもてなし」「日本旅館メソッド」
2017.4.21|コラム
今や日本を代表するアントレプレナーである「星野リゾート代表」星野氏のインタビュー記事が公開されています。ホテル・旅館業に限らない、ビル経営の成功の秘訣を学ぶことができると思います。
2013年、EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー アクセラレーティング部門の大賞を受賞した星野リゾート代表の星野佳路氏。今やホテル・旅館業でイノベーションを起こし続けている星野代表は、軽井沢で100年続く名門旅館を衣替えし、日本を代表するアントレプレナーになった。日本の旅館ビジネスを世界に飛躍させた星野代表の飛躍のきっかけ、大事にしている組織論について聞いた。
(中略)
そうした運営方法に、実は世界の投資家たちは飽きてしまっています。どこに頼んでも、集客の差はあっても、運営効率の差はないからです。そのため、投資家の間では運営会社に任せずに、ブランドだけを借りて、自分たちで運営をやり始めるところも出てきています。これが世界の現状です。
この記事に記載の
外資ホテルはどこも同じ運営手法
「星のや」はマルチタスクで勝負する
ということが、ビル経営に対する警笛の一つです。
現場は、コスト削減と効率化の追求で疲弊し、それが、ビルの運営・入居者に対して負の影響を与える危険性があります。
ビル経営も「日本旅館メソッド」
上記記事に、
外資系運営会社はレストランメニューなどもすべて本社が決めますが、日本旅館の場合は、食材、文化など地域の魅力を現地スタッフが掘り起こしてサービスに落とし込んでいます。つまり、施設のスタッフの地域に対するこだわりがサービスとなっています。私は、この日本的なサービスを「日本旅館メソッド」と呼んでいます。こうしたことを世界でも実践したい。現地スタッフがどんなおもてなしをしたいのか。そのためにサービスやメニューを考え、実践してもらう。いわば、私たちはそうした仕組みを提供していると言えます。
と記載の通り、ビル経営も、そのビルが存在する地域やテナントによりサービスが異なる場合が多いです。例えば、東京の一等地で流行っているオシャレなお店を、そのまま私たちの地元の千葉県松戸市で展開することは極めて無謀な行為であるように、中小企業や外国人経営者の入居者が占めるビルの経営と、大企業が入居する丸の内のビル経営では、ビルの運営・管理の根本的な質が異なります。
これからの時代、私たちのような小さいビルの経営者は、日々隣り合わせの関係にあるテナントの為に、話を聞いたり、事業を支援したりなど「隣人愛」が重要な気がします。
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