ESTATE BOOKS

 

中小企業経営者・投資家の為の不動産情報サイト ESTATE BOOKS

[上海視察] 対外投資の規制強化で不動産など中国バブル再び

2017.5.8|現場の話

GWを利用して上海に行ってきました。7分強で上海市内の地下鉄駅と上海浦東国際空港を結ぶリニアモーターカー(正しくは「マグレブ(Maglev)」)に乗り、到着予定時間がカウントダウン表示される液晶テレビがホームにある地下鉄網で、上海浦東新区や、広大な上海新国際博覧中心で開催された展示会等を視察してきました。

 

<世界第2の超高層ビル(上海センター;右写真の右側)からの眺め>

<外灘(ワイタン)の観光スポット;左側には有名な時計台>

緑あふれる広い道路沿いに建つ大型複合施設「世紀大都会」

<中国らしい雰囲気の「中国建設銀行」(東京支店もあり

<アジア第2の広さを持つShanghai New International Expo Centre> 

<メインストリート:南京東路(ナンジンドンルー)>

<「智者守序」と表示される地下鉄(中央の写真:次の電車到着までの時間が表示>

 

巨額の投資マネーが国内に溢れている中国

まずは、視察先の中国国内に、これまで類を見ないような巨額の投資マネーが溢れていることを確認してみましょう。

中国政府、対外投資の規制強化 ワンダの米TV企業買収も中止に

中国企業は昨年、不動産からエンターテイメントスタジオまで、世界中で何千億ドルという買い物をしたが今年に入り、その動きは減速している。中国政府は海外投資への締め付けを強化しており、企業らが対外投資プロジェクトを延期する動きも起きている。

国内経済が減速する中で中国企業らは海外投資を活性化させ、政府は昨年末から海外投資の取り締まりを始めた。政府は元の外貨への両替に制限を加えたほか、500万ドル以上の海外投資に追加調査を課すなどの規制措置を導入した。

 

中国政府の政策により、バイオテクノロジーやロボティクス等戦略上重要な投資セクターを除き、海外への投資マネーに対してさらに規制がかかりました。その結果、これまで類を見ないような投資マネーが中国国内に溢れているようです。

 

不動産バブル再熱か?!

不動産投資市況はバブルな状況であるのは間違いなしですが、全体的にはさらにその状況が進むことが予測されます。

不動産、ネット金融…中国バブル再び 規制でマネー氾濫 

上海の住宅、年収の20倍超 最盛期の東京上回る

通貨・人民元の急落を防ぐために海外送金などの規制を強めた中国で、国内にあふれたマネーが不動産市場やインターネット金融などに集中し、バブル懸念が再び強まっている。

 

世界一の電気自動車普及国

街では、かつての中国人の象徴的な姿である、多くの人々の自転車通勤の姿を見ることはありませんでした。車で目立ったのはアウディと、バフェット氏が投資するBYDでした。

世界一の電気自動車大国になった中国 

EVが次世代自動車の主役になるのか?

日本ではハイブリッド車の人気に隠れてあまり目立たない電気自動車(EV)だが、欧米、中国ではハイブリッドよりもEVとプラグインハイブリッド(PHV)に人気がある。その背景にはEVとPHV購入への政府による支援政策がある。

主要な交差点では、信号が変わるまでの時間がカウントダウンされ、公安が信号無視して渡る歩行者を厳しく警告している姿が印象的でした。反則切符のような罰則を科しているのでしょう。

 

地下鉄内等でもマナーを守ることが徹底されていることから、(もちろん全ての人がそうだとは言いませんが)高いモラルと、衣服等身なりについて清潔感が保たれている中国人の姿が印象的でした。

 

投資マネーが溢れている中国内部の内需拡大と、高い軍事力の現実、そして、何より勤勉で向上心に溢れていることを鑑み、正直なところ、近い将来のビジネス面であれ治安面であれ日本人として危機感を持って帰国することとなりました。

日本人としての誇りを持って生きることと、隣人の中国人の秀逸さを認めることは、相反することではないですね。

 

この記事が参考になったら、下のボタンクリックしていただけると幸いです

にほんブログ村 その他生活ブログ 不動産投資へ